だいとう地域塾
トップページ講座・イベント大東市立文化情報センターDIC21リンクアクセスお問い合わせ

だいとう地域塾ボランティアレポート

ボランティアの皆さんの視点から、「だいとう地域塾」をレポートしていただきました。

report だいとう地域塾 大人の社会見学〜大東の今を知る 「産業を知る」〜

見学会「野崎参道商店街振興組合」
だいとう地域塾「だいとう大人の社会見学」について一言(参加者の声)
見学会「三洋ハートエコロジー株式会社」
見学会「小金屋食品株式会社」
見学会「株式会社アカカベ」
講座 「まちおこしとほんまもん観光」


地域塾ボランティア 見学会「野崎参道商店街振興組合」(大東市野崎)
2010年2月24日(木)午前10時〜正午

レポート
松尾 幸子 さん

 野崎駅から慈眼寺(野崎観音さん)への野崎参道商店街振興組合にお伺いしました。
 最初に組合の事務所「もったいない情報サロン」へ。半日、会長吉村悦子さん、副会長の山田修司さんに案内していただきました。このお二人がこの商店街を活性化している源。会長さんは明るく、元気がよろしい。何にでも首を突っ込んで、持ち上げてくれそうな人。副会長さんも話術の見事なこと落語調のしゃべり方にひきこまれます。当所で「NOZAKIほんわかスタジオ」を開設し、商店の案内をしたり、インターネット放送局から世界へ発信、出演を子どもたちから高齢者まで募集しています。
 会では年中、落語会、絵手紙、易などの催ししており、吉村さん経営のリサイクルショップが隣にあります。一人暮らしの人、引っ越される人の不用品も相談できます。副会長さんは新聞販売店をしていますが、このサロンで婚活を手がけたいと強調していました。
 次は商店街へ、まず野菜の「かぎ梅さん」。中央市場から、また京野菜も仕入れます。店先のおばあちゃんは大きな売り声、野菜も元気に見えました。50年以上商売しています。
パン屋さん、「バードプルーム野崎」は30年間、朝の8時から晩の8時30分の営業。手づくりのおいしいパンです。
 惣菜の「力(りき)」さんはおいしいと定評があり、40年続けておいでです。
 洋菓子の「タカラブネ」さん、和風のカリントロール・かんのんロールなども作っておいでです。
 健康食品の「まるかんさん」。斎藤一人(ひとり)社長はこだわりのサプリメント本も書いて、心身を健康にする相談も受けています。
 和菓子の「壬生」さんは、京都で修業して50年、出店して30年とのこと。
 甘党屋かと思って入った「ひろや」さんは梅干し製品の専門店で、甘いものから辛いもの、梅尽くしのお店です。
 商店街は衣食住のたくさんのお店がありますが、お店を始めて30年、50年と続けておられる、なんとなく野崎観音さんに見守られているのでは、と思いました。
 最後にサロンに帰り、讃岐うどんの試食も。解散はちょうどお昼でしたが、試食尽くしお腹いっぱい。昼食を摂るよりも、軽いお茶を囲んでしゃべって帰った参加者も多かったようです。
 野崎商店街のみなさん、頑張ってくださいね。
 これの日で、平成22年度の大人の社会見学は終了しました。

↑トップに戻る


だいとう地域塾「だいとう大人の社会見学」について一言
(講座にご参加いただいた方より、感想を頂戴しました。)

 私はアクロスが主催する「社会見学」には出来る限り参加しています。社会見学を通して「大東を知る」、「産業を知る」うえで身近に体験出来るからです。大東市は大企業から中小企業までの会社が多く集中しており、大阪府内の33市のうち市別生産出荷高は上位ランクです。然し大東市民でありながら、地域にどんな会社やお店があるのか?ほとんどを知りません。元気で頑張っている会社やお店を1つでも2つでも知ることは、市民として地域の誇りでもあり心から応援もしたくなります。
 今回の「大人の社会見学」で2月3日に訪問した、納豆を製造・販売している「小金屋食品株式会社」を見学して、大東市にも納豆を製造する会社があることを始めて知りました。それ以来お店で納豆を買う時には「小金屋さんの納豆」を確認するようになりました。最近では京阪百貨店住道店にも「小金屋さんの納豆」が陳列されています。食べやすい味ですので我が家では「小金屋さんの納豆」を買うことに決めました。4人のご婦人が一生懸命に納豆を製造している姿を思い浮かべながら美味しく食べております。私の知人にも紹介しようと思っていますが、口コミで地元の商品が広がっていくことを願っています。
 本イベントの参加者は高齢者の方が主ですが、最近では若い人たちも参加されているのを見受けます。先日、参加した若い方に質問をしたところ、大東市の広報で知り始めて参加したとのこと、参加して大変面白かったと答えられていました。一度参加すれば、誰でも大変面白いことに気付いて、きっと次回も参加されることと思います。回を重ねるにつれて参加者数が増えていけば主催者側は嬉しい悲鳴ですが、訪問先が一度に収容できなくなり、従来通りのやり方を変える必要が発生するかも知れません。
 とりあえず、大変な有意義なイベントですので、大東市民にもっと知ってもらうために工夫を凝らして続けられることを切望いたします。

↑トップに戻る


地域塾ボランティア 見学会「三洋ハートエコロジー株式会社」(大東市三洋町)
2010年2月3日(木)午前10時〜正午

レポート
松尾 幸子 さん

 三洋電機鰍ヘ当市に所在する、だれでも知っている大会社です。今回訪問した三洋ハートエコロジー株式会社は、1998年に設立された、三洋電機の特例子会社とのことです。見学に参加したのは19名でした。
 国は事業所に障がい者を、全従業員数の1.8%以上を雇用することを義務付けています。当社は本社大東市のほかに岐阜、群馬に事業所をもち、従業員99名のうち、障がい者51名を雇用しています。
 事業の内容は、園芸部門は花壇・プランター施行と維持管理。観葉レンタル事業としては洋ラン栽培。温室ではレンタル植物の鉢植えに作業をし、その様子を説明してくださいました。それにフラワーギフト事業もあります。いろいろな場合の贈答に使われる、おもに洋ランの販売です。
 エコロジー部門はクリーンメンテナンス(掃除、草むしり)、生ごみリサイクル、消臭スプレーの生産など。
 メールセンター部門は会社内の郵便物を仕分けて1日に3回各部署に配達、守口の会社との連絡もします。3名で仕分けをしていましたが、仕事の内容を説明してくださいました。
 ダイレクトメール業務は印刷物を折りたたんで封筒に入れる作業ですが、折りたたみ方から封筒に入れて宛名を貼るまで最初は要領を得ない、能率の悪かった人たちも、工夫したり、仕事をやる気がでて次第に時間内に出来るようになるそうす。
 障がい者雇用は職安を通じて採用されるのですが、ある程度社会で周囲の人たちと協調できる人で、採用前実習で適性判断を行い、社員として立派に仕事が出来る人が選ばれます。障がいをもちながら社員として会社に貢献している人たちです。それには社会に適応できるまで共に考え、援助する直接の担当者のかくれた努力と工夫もあるでしょうがその話はあまりされませんでした。
 環境・園芸などの事業で、知的障がいをもつ人たちを中心に、障害者の自立や社会参加を助ける三洋ハートエコロジー株式会社です。

↑トップに戻る


地域塾ボランティア 見学会「小金屋食品株式会社」(大東市御領)
2010年2月3日(木)午前10時30分〜午後0時30分

レポート
松尾 幸子 さん

 小金屋食品株式会社の創業は昭和42年。創業者は小出金司氏。当初から手作りの商品にこだわり、稲藁で発酵した納豆を作り続け、大豆も国産、稲藁も関東から仕入れて、大豆洗浄から蒸煮、稲藁の熱湯煮沸、稲藁への盛り込みも熱いうちに包みすぐ発酵室へ(38℃〜40℃)。一日発酵させてマイナス15℃の冷蔵室へいれて冷やす。この作業は煮る具合、発酵の具合、冷やす、のすべてが気の抜けないタイミングが大切な作業。納豆菌が生きている証拠です。
 現社長は娘さんに変わっていますが、お父さんの意思を継いで、お父さんの念願だった昔ながらの製法にこだわった「なにわら納豆」をつくり、又創意工夫した種々の商品を販売し、好評です。
 現在、大東市飯盛山の竹を使用する容器を用いる目論見が当社、大阪産業大学、NPO法人E.D.E.Nの三者協力で開発され、近々の販売を目指しています。環境への配慮と自然食品の融合です。
 販売方面は、百貨店、ミュージアムショップ、インターネットなど、京都、奈良でも販売し、他地方からの注文も受け、当店で直売もしています。
 スタッフは女性5名で、すべて手作業。てきぱきと無駄なく、自分たちの仕事を生き生きと進めておいでの様子でした。
 納豆の食べ方は、まず良く混ぜることで、そのあとからネギ、醤油、玉子等を入れる。また塩味もためしてみては、意外と好きな方もおいででは、とのこと。食べごろは賞味期限の2〜3日前が最高とか。

   この大東市で、手づくりにこだわった自然食品・納豆の製造販売に頑張っている、小さいながらも徐々に存在を知られてきている小金屋食品株式会社。おおぜいの見学者がDMを送って貰おうと、ご自分のあて先を記入しておいででした。
 帰りには、前述の稲藁でくるんだ天然納豆菌で作った納豆と、折から節分で、生の国産大豆を一握りほどずつまで頂いて、みなさん上機嫌でした。

↑トップに戻る


地域塾ボランティア 見学会「株式会社アカカベ」(大東市明美の里)
2010年1月27日(木)午前10時〜正午

レポート
松尾 幸子 さん

 本社を大東市明美の里町に移転したのは6年前ですが、開業は昭和28年、大阪市城東区放出で開業されました。(株)アカカベとしてドミナント(地域密着型)展開スタートは昭和43年で、平成5年に枚方にドラッグストア1号店が開業し、以後大阪の東北部にドラッグストア30店舗以上を展開し、他にビューティーショップ、調剤薬局、フィットネスクラブも多角的に経営し地域の人の「健康と美をトータル的にサポート」しておいでです。

 地域貢献を会社の理念としてされ、地域に愛され、地域と連携して医療活動する方針です。地域ネットワーク確立、高齢者への配食サービス、病院訪問、調剤薬局の出店、介護施設との取引・物販・入居の案内、ヘルパーの紹介など営業しています。大阪薬科大学、近畿大学薬学部へ講師を派遣して、研究開発にも携わっています。地域行政、団体とのネットワークではイベント、講習、セミナー、特定保健指導と、これからも薬を売るだけでない医療全般、福祉、フィットネスと幅広く展開を目指しています。

 明美の里町の本社へまず訪問しました。一階が店舗、2階は本社で、その会議室で社長の上記の説明をいただきました。会社説明の後、楠公通りの店に移動、ドラッグストア内を見学しました。その2階は医療機関2店と女性フィットネス場となっていました。商店街に買い物に来るお客さんが手軽に立ち寄って、男性に目を気にせず、女性ばかりで短時間に運動をして、家事と、運動と、おしゃべりも出来るという効率的にひとときを過ごせていただける、という営業展開になっているようです。 ただ時代は大型化店舗への流れで全国展開の店との競争で大変のようです。これに対抗してドミナント(地域密着型)、地域医療の貢献へ、700人の地元出身の若いスタッフが懸命に励んでおいでです。

↑トップに戻る


地域塾ボランティア 「まちおこしとほんまもん観光」
2010年1月20日(木)午前10時〜正午

レポート
松尾 幸子 さん

 最近地域を活性化することがよく話題になります。ではどういう行動を起こしたらいいのか、そこの住民が行政まかせでなく自分たちで考える、話し合う、見つけ出す。そうするために今日のお話は大変役に立ちました。

 お話し下さいました先生は観光庁選定、観光カリスマ百選のお一人、刀根浩志さんです。刀根さんをその前に紹介下さいましたのは大阪産業大学経営学部経営学科観光ビジネスコース教授の中西基先生です。
 お話はまず観光とは行楽、おいしい食事、温泉だけではない、その土地の生きざま人との交わり、そこから何かを体感する、体得することがほんまもんである、ということです。
50年以前、松下幸之助氏が観光立国を唱え、産業観光―現場に行って作業を見る、聞く、ということを提唱したそうです。
 アジアから人々の観光誘致も盛んですが、彼等は日本に来て、もてなしの親切、良い品物を売る(製品が確かである)信用をえています。
 ほんまもん観光は、行って、見る、聞くだけではなく、体感することが大事です。そういう観光を誘致するには、その地元の人たちの心構え、一度ならず又行きたいと言ってもらえる何かが求められます。人びとの関係が大切。案内するだけでなく、お客さんの意見も聞く、また来てほしいと地元の人は言い、おたがいが高まり合う観光が求められます。
 農業体験、食農体験、農家民宿体験、漁業体験など、消費者はただ買って帰る、作って帰るだけでなく、その品物の出来るまでを知る。料理の仕方、旬を知る。栄養価、新商品の紹介を現地で、教える方、教えられながら交わることが楽しいことと思います。
 ほんまもん体験が求められる背景には、社会を変えるには自分が変わること。深刻化する無縁社会からの脱却ということもあります。働くことも実際に体感する。物づくり体験のなかで人と人にぬくもりを感じます。

 地元の方々の今までの失敗としては、例えば物作り体験だったらそれまでの準備を万端しておいて、ただ作ってもらうだけの場合が多かった。準備から後片付けまでしてもらってこそ訪れた方の心に残ります。またもてなしのボランティアが無償よりも有償で、もてなされる方も有料の方が双方真剣で、実のあるおもてなしになります。
 刀根さんの実際紹介された事業として、那智勝浦の漁港、まぐろ市場の作業、竹のつり竿作り、京町屋をホテルにして各種体験を設置、友禅の生地からのゆかた仕上げ、吉野の桜の整備、鳥羽で海草の植え付けなどで、わざわざ有料にしてお客を誘致する、と言うことです。
 個人旅行が求めるものは、ふるさと創り、自分の故郷と思える土地を捜し、そこに新たな自分と出会う、生産地で衣食住を理解する。グリーンツーリズム(農業・林業)、ブルーツーリズム(海洋)、ヘルスツーリズム(心身・脳の健康)、エコツーリズム(自然環境を見直す)などがありますが、ほんまもん体験により、その土地のありのままを知り、そのよいところを伝承し、広報し、Uターンにも繋がったら、地方の活性化にもなります。
 刀根さんの提唱するルールは @準備をしない Aやってしまはない(本人といっしょにやる) Bほめすぎない ことだそうです。今までの観光とは違った視点で街おこしを考えるヒントをいただきました。

 次に、NPO法人大東市夢づくりコミュニティーの岸田さんのお話として、本年度も大東検定を11月に開催する、大阪の水上バスに関係しているので、寝屋川にも水上バスを上らせたい、ということです。これはいつか実現したらいいですね。大東の活性化になるかもしれません。
 大東にもこんなNPO法人がたくさんあって、又こんな講座を通じて、市の活性化はますます進むものと期待します。

↑トップに戻る


〒574-0036 大阪府大東市末広町1-301
ローレルスクエア住道サンタワー内
TEL 072-869-6505  FAX 072-870-1405
E-mail info@daito-across.jp