だいとう地域塾
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report だいとう地域塾 「うえむら畳商店」

ボランティアの皆さんの視点から、「だいとう地域塾」をレポートしていただきました。


だいとう地域塾 うえむら畳商店 訪問
平成23年度大東市立生涯学習センターアクロス主催
2012年3月3日午前10時〜正午


全員揃って出発前に(参加者4名スタッフ3名)


3月に入ったのに少し冷たい風が吹いていたが、日差しの中では暖かい中をのんびりと訪問先へ


寝屋川に架かる高架橋の側道橋や赤井交差点を北上


出発後15分位にてうえむら畳商店に到着


早速上村勇一社長さんのご挨拶を
最近の畳生活の近況や畳表のイ草の生産状況が大変厳しい状態で現在国内で一番多い熊本県でも生産者が高齢化や天候不順や重労働等悪条件が重なって後継者が育たなく、減少しています。其れに伴い品質の落ちる中国製品が出回っている現状です。


イ草表の産地や製品の見分け方を熱心に!!


特種な琉球畳の表地とイ草です
普通のイ草より大きく3角形で半分にして畳地に製造される、此の製品は通常より強い為柔道場で使われています。


イ草を手に取って強度やほのかな匂いを、粉末にして食品としても利用をしている。


畳表の張り替え作業を見せて頂きました。


前のサイズどうりのカットや畳ヘリの自動縫い機


感心をして


ヘリ縫いも綺麗に出来て張り替え作業も終了です。
最近は住宅事情の移り変わりでマンション等が多く建築されたのも有りオーダーメイドの特殊サイズの畳の注文も多いそうです。


隣の別館にて畳表の利用の仕方等


畳表を利用しての手造りコースターを皆で作成

まとめ
うえむら畳商店に訪問して解った事
・諸事情にて畳職人の減少や自動機械導入の為の設備投資の負担等で畳店が減少している。
・しかし国内産の畳は表が傷んで来ても張り替えをする事によって末代迄持つ事を理解して欲しいとの事です。
(ちなみに最近の家電の寿命は10年位で買い替えをしなくてはならない)

だいとう地域塾
・今回募集人数15名で有ったが4名様の参加者でした。
・色々と質問をしながら解っていなかった畳の事を少しは理解出来た事だと思います。
・次回から多くの参加者が来られる様に願っています。

作成者 竹取福ちゃん 平成24年3月3日

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大東市氷野の住宅街に、古い趣の作業所と緑の鮮やかな看板が目立つショールームを併設したうえむら畳商店があります。

生活スタイルの変化や、手入れの手軽さからフローリングを取り入れるマンションや住宅が増えました。まちの畳屋さんはこの苦境にどう立ち向かっているのか、興味がありました。

まずは畳についての説明。
畳が毛羽立つなどの原因は乾燥だそうです。国産とそうでないものと、繊維を抜き出して結んでみるとどうなるか、実験。結ぼうとしただけで折れて粉状に飛び散るものもありました。
編み方もいくつかあって、太い草で編んだものが一番やわらかくて気持ちよさそうでしたが、お値段もなかなか。沖縄のものはなんと、い草が三角形で、それを2つに裂いて使用しているそうです。目が細かいものもありました。
畳の表面は、泥染めという加工がされていて、以前はほんとうに田んぼの泥などに浸していたそうです。国産でないものの中には、泥染めの色にみせかけるように着色してあるものもあるという説明を聞いて、見学会に参加した皆さん、ビックリしておられました。アレルギーなどに配慮して、現在では加工されていないものもあるそうです。
昔の畳は藁床といって、藁を重ねてシート状にしたものが中に入っていました。空気を含んでいるので、暖かく柔らかなものでしたが、現在は防湿や防虫を気にする方が増え、合板やウレタンなどの素材に変ってしまいました。そのため硬い畳が増え、ご相談に来られる方もおられるそうです。
参加者は実際に藁床と合板のものを並べて歩いてみました。やはり藁床のほうが「やわらかい」「長時間すわっていてもしんどくなさそう」とおっしゃっておられました。

昔は手でおこなっていた張替え作業ですが、今はほとんど機械がおこないます。
1時間足らずの間に目の前で1枚張替え実演してくださいましたが、上村さんの職人技と機械の動きに一同、のぞき込んだり、撮影したり、感心しきり。

上村さんはご自身が畳を変えてから体調が悪くなったという経験をされて、製造工程が目に見えて、安全・安心なものを使用していくことに決めたそうです。
い草農家はここ数年減少しているのに加え、東北の震災後、仮設住宅などへの畳の需要が増え、国産のものを確保するのは難しいそうですが、それでも上村さんは「国産」を前面に打ち出して商売を続けられています。
お話をうかがっている間に、肌に触れるものだから安全なものを提供したいという強い思いが伝わってきました。

上村さんの挑戦はまだまだあります。
ライフスタイルが変化して、畳よりもフローリングを取り入れる家庭・施設が増えましたが、床材によっては、転倒しやすい・水に弱いなどの弱点があります。そこで、ご要望があれば滑りにくい加工や撥水加工が施された生地や樹脂製のものへの張り替えもおこなっておられるそうです。
また、日本人に限らないとは思いますが、「寝転がりたい」という方が多く、フローリングにしてしまった後に「床が固くて寝転がってくつろげない。何とか畳を入れられないか?」というご依頼もあるそうで、フローリングを傷つけずに並べられる畳(もちろん国産)や畳ベッドも考案して販売されています。
従来の四角い形にとらわれず、丸い畳やハート型の畳、カラフルな樹脂製の畳など、オシャレなものもありました。畳のハガキまでありましたよ。
伝統に縛られず、新しいアイデアを形にしていく前向きな姿が印象的でした。

見学会の最後は皆で畳コースターを作りました。
上村さんは畳に親しんでもらおうと、こういう取り組みを積極的にされておられるそうです。畳ファンが増えることを願います。

i-padを片手に、新しい視点でビジネスにチャレンジする上村さん。
これからも古きと新しきをうまくつないで、新しいアイデアで業界に旋風を巻き起こしていただきたいな〜と思いました。
うえむら畳商店、今後も要チェックです。

アクロススタッフ

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